既婚者の不倫相手募集のための出会い系「アシュレイ・マディソン」は決して安全・優良とは評価できません。残念ながら、援デリやサクラと思われる会員が多数存在していると思われるだけでなく、料金設定が非常に高額でおすすめの出会い系とは評価できません。

優良で出会えるとの前評判

アシュレイ・マディソンは2002年にカナダで誕生・発展し、世界中に普及した出会い系です。最大の特徴は、既婚者専用で不倫パートナーを募集するという目的に限定した出会い系であるという点です。既婚者が不倫をすることの是非はともかくとして、本国アメリカは元よりサービスを展開している各国で多くの登録者を集めるなど、高い人気を誇っています。

そうした背景をバックに、鳴り物入りで日本に登場したのが2013年のことです。日本版開設当初は“全世界で1,700万人以上が登録する世界最大の出会い系”という触れ込みで各種メディアで大々的に取り上げられた他、経営者のノエル・バイダーマンは“世界の不倫王”とあだ名されるなど、賛否を問わず出会い系業界に大きな旋風を巻き起こしました。

経営者が雑誌のインタビューに顔出しで登場するなど、日本の出会い系の常識や社会的イメージとは程遠いキャンペーンの効果もあって、アシュレイ・マディソンに対する世間的なイメージは“既婚者の不倫という点はいただけないが、出会い系のサービスとしては信頼できる”というものが多かったように思います。日本の出会い系は、世間的にはサクラによる詐欺とほぼ同義という認識が定着しており、それに比べると、アシュレイ・マディソンは詐欺の危険性や騙されることはなく、安全に出会えるという漠然としたイメージが広がり爆発的に登録会員を増やし急成長を遂げました。

業者やサクラが多い“女性登録者”の実態

しかし、高過ぎたとも言える前評判とは裏腹に“優良で安全な出会い系”とはとても言えないような状態になってしまっているのがアシュレイ・マディソンの現状です。

その最大の要因は、“女性登録者”の中に援デリサクラ出会い系の業者と思われる者が非常に多く紛れ込んでいるということです。アシュレイ・マディソンに登録すると定期的に新人登録者を写メ付きで紹介する会員同報メールが送られてきますが、中には写真を一目見ただけで、サクラの写メと分かるものも少なくありません。それ以外にも、日本の出会える系の出会い系においてよく見られる、援デリ業者やサクラが使うような写メとプロフィールになっている“女性”が少なくないのです。

もちろん、中にはごく稀に素人の出会える女性がいることもたしかですが、その数は非常に少なく、また女性登録者全体に占める割合も非常に低いのが実態です。こうした惨憺たる現状を招いた最大の要因は、登録者のチェックをまったくと言っていいほど行っていないという管理体制の甘さにあります。

悪徳業者が多く、出会える系の出会い系は悪用されやすいという日本の出会い系事情に疎いためか、女性登録者に対するチェックがまったく行き届いていないために、悪徳業者が事実上野放し状態になってしまっているのです。

ネット上の口コミや評判も概して悪評が目立つ

そうした実態を忠実に反映してか、ネット上で見かけるアシュレイ・マディソンの口コミ評価やレビュー情報には、概して悪質なサイトと評する辛辣なコメントが多いです。中にはハッキリとサクラ詐欺サイトであると断じている体験者や、どうやっても出会えない仕組みなどとコメントを残している人もいます。

サクラ会員しかいなくて、出会える可能性がゼロということはさすがにないかと思いますが、総じて言えるのは、アシュレイ・マディソンでは出会えない可能性が高いこと、そして、前評判ほどは安全でも優良でもなく、むしろ業者に騙されたり釣られたりするリスクが高い出会い系である、ということです。

出会い系の評判は、性質上悪い内容のものが多くなりやすいことを差し引いても、アシュレイ・マディソンの評価の低さは特徴的ですし、実態と照らし合わせても決して大きく間違っているわけではないと言えるでしょう。

高額過ぎる料金設定が更なる悪評を招いている

アシュレイ・マディソンの悪評が多くなりやすい理由は、サイトの内容や女性登録者の質の問題だけではありません。料金設定も多くの悪い評判を招いている大きな要因となっています。

アシュレイ・マディソンの料金設定は、クレジット(ポイントに相当)の最低購入額が非常に高い(7,600円以上)こと、そして退会する際にも1,900円の手数料が必要というものです。これは、日本の主要なポイント制の出会える系サイトの料金設定からすると、法外にも高い額であり、むしろサクラしかいない詐欺サイトに多い高額ポイント制のサイトの料金並みと言っても過言ではありません。

ましてや、退会に際して料金がかかる出会い系など日本には無きに等しく(出会えない詐欺サイトを除く)、業者が多くほとんど出会えないというサイトの質の低さと相まって評価や評判を貶める主要因となっているのです。

日本では定着が難しいタイプの出会い系

カナダやアメリカなど海外では、恋愛や恋人募集のきっかけとして Online Dating(出会い系のこと)を活用するのは、今や決して珍しいことではありません。FaebookなどのSNSと同じように顔写真や名前を公開して利用する人も多いです。

また、海外の出会い系にはお互いの顔を見ながら会話ができるチャット機能があるサイトもあるなど、全般的にオープンに利用されています。そのため、たとえ悪質な業者などがサイトに登録していたとしても、一般の登録者が顔や名前、そして姿をオープンに晒している分、見分けるのが比較簡単です。

それに対して、日本ではこれまで出会い系が未成年者の援交や犯罪の温床となってきたこともあって社会的なイメージが非常に悪く、登録している人も口外することは少なく、ひっそりと出会い系を使うというスタイルが一般的です。業者でも一般の女性でも登録者は、ほぼ一様に似たプロフィールとなってしまうことが多いため、見分けるのは難しく、そのことが悪質な利用者による悪用を招く要因ともなっています。

つまり、海外では悪用しづらい環境があるため、登録会員のチェックを細かく行う必要が少ないのに対し、日本では登録会員のチェックを厳密に行わないと成り立たないという前提条件の違いがあるのです。

こうした、アシュレイ・マディソンの登録会員をチェックしないという管理体制や、先に指摘した退会手数料が必要な料金制度など、日本には馴染まない部分が現状では多いことが悪い評価や評判につながっています。

今後、日本でも会員を増やし続けていけるかは、日本の環境に合わせてサービス内容を改善できるかにかかっていると言えるでしょう。